菅野孝行さん盛岡市本町通で梅月堂というお菓子屋をやっています、30回卒業生の菅野孝行です。
梅月堂は、しょうゆ団子やお茶もちといった盛岡名物から、桜餅、柏餅、草もち、水ようかん、彼岸団子、鏡餅などの伝統菓子まで、お客様に喜んでいただくことだけを目標にひとつひとつ手づくりしています。
私はそんな梅月堂の四代目として事業をさせていただいていますが、こうなったのは本当に運命だと感じています。

今から10年前の2003年8月3日に先代の店主が、登山中に急死しました。
実はその3年前、祖母がくも膜下出血で倒れ、入院したのがきっかけで、私は大学卒業後すぐ家業に就くことになりました。
あのときの祖母の病気がなければ今ごろ梅月堂はありませんでした。
おかげさまで創業100年を越えて地域の皆さまに応援していただいています。

父が亡くなったときに私を支えてくれたのは、四高の同級生や先輩・後輩の存在でした。
在校中は生徒会執行部を務めさせていただき、体育祭・文化祭などの学校行事をはじめ、野球部の甲子園出場、阪神・淡路大震災の支援活動など貴重な経験をさせていただきました。
それら活動を通して自分たちの中に感じたのは、仲間を思う気持ち、いざという時の団結力、壁を自分の力で乗り越えようとする独立心でした。
もちろんそんな生徒たちを見守って下さった海より広い心の先生方の存在も忘れることはできません。
私の知る四高はすばらしい仲間が集まる、あたたかい学校でした。
そして、四高でいただいた人の縁は、25歳で家業を継いだ私に力をくれました。
自分を応援してくれる友達を裏切るような仕事はできない、みんなに喜んでもらえるお菓子づくりがしたい、と強く思いました。

今は自分の立場で世の中に貢献できることをと思い、より素材を活かしたお菓子ができるよう研究し、お客様に満足していただけるお菓子をつくることに全力をあげています。
また、そのかたわらテレビCM制作、仕事場紹介DVD制作、また、Facebookを始めてみたりと、新しいこと面白いことを探して挑戦しています。
みんな四高の同級生が縁で始まったことです。
私の胸には「志高」の名が常に響いています。
志を高く持ち、人様のお役に立てるように努力していきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。

菅野孝行さん(30回生)

1978年盛岡市生まれ。
盛岡第四高等学校卒業後、小樽商科大学へ進学。その後、実家の家業である和菓子店「梅月堂」の4代目店主となる。盛岡名物の「しょうゆ団子」「お茶もち」をはじめ、自店で製造する餡も好評だ。